フェイスクリームに含まれる成分と効果
フェイスクリームには当然油分が含まれています。
更にそのほかにも保湿成分をはじめとしたさまざまな成分が含まれており、その効果が製品選びの重要なポイントになってきます。
配合成分と効果をしっかりチェック
近年ではとくにクリーム本来の効果にプラスして美容成分の効果をセールスポイントにするアイテムが増えています。
それだけに細かくチェックしたうえで比較検討していく必要があります。
クリームはもともと肌に油分を補うことでフタをして水分が蒸発するのを防ぐために使うアイテムです。
乾燥肌や年齢肌は水分を抱え込む保水力が低下しています。
するとせっかく化粧水や美容液で水分と美容成分を補っても長く留めておくことができずにすぐに蒸発してしまうのです。
そこでクリームで油分のフタをすることで蒸発を防ぎ、効果の長持ちを目指すというわけです。
油分の種類や原材料も意識する
そうなると油分の含有量はもちろん、どんな種類の油分が配合されているかも気になります。
油分が含まれているのは当然として、どのような種類が配合されているのか、天然由来かそうでないかなども意識してチェックしてみるとよいでしょう。
それから保湿成分。クリームがスキンケア、とりわけエイジングケアで注目されるようになっている背景にはこの保湿効果の高さがあります。
フェイスクリームに配合されている美容成分と効果
成分 | 効果・特徴 |
馬油 |
・代表的な保湿成分 |
アルガンオイル | 上記の特長に加え、エイジングケア効果も期待できる |
セラミド |
・油溶性の保湿成分 |
コラーゲン、ヒアルロン酸、スクワラン | 代表的な保湿成分 |
ビタミンC誘導体、レチノール |
・コラーゲンの生成を促す |
アルブチンやトラネキサム酸 |
・美白成分 |
このように配合成分によってそれぞれのクリームの目的や効果が異なることもあるので詳しくチェックし、
自分が求めている効果が期待できるかどうかを見極めたうえで選んでいくことが大事なのです。
保湿クリームの上手な選び方
保湿クリームの選び方には2つのポイントがあります。
まずクリーム本来の目的である油分でフタをする役割をしっかり備えているかどうか、そして保湿成分によって保湿効果が得られるかです。
蓋の役割が低いとそれまでのケアの効果も不十分
もともとクリームは化粧水や美容液で補った水分・美容成分が表皮から蒸発して失われないよう油分でフタをする役割を担っています。
ですから保湿クリームを選ぶ場合ではまずこの点をしっかり備えているかどうかがポイントになるわけです。
年齢肌や乾燥肌の悩みを抱えている方は水分を抱え込む保水力が低下していますから、
このクリームの役割をしっかりカバーできていないとどれだけ一生懸命保湿対策を行っても十分な効果が得られにくいのです。
この点は保湿クリーム選びそのものでも重要な部分です。
充分な油分は1人1人異なる
いくら保湿成分が豊富に含まれていてもフタをするに十分な油分が含まれていなければ
結局すぐに失われてしまい十分な効果が得られないことになってしまいます。
しかもこの「十分な油分でフタができるか」には個人差と使い心地の問題も出てきます。
使い心地と油分の関係
油分が多いほどフタをする効果も高まりる
→その分ベタつきなどの不快感の問題も出てくる
乾燥している人:油分が多いほうがよい
脂性肌の方:多すぎると毛穴の詰まりやニキビなどの原因になってしまう恐れ
あくまで自分の肌にとって適量となる油分を補うことができるかが保湿クリームを選ぶ上での鍵となるわけです。
そもそも保湿クリームを使う方は乾燥の悩みを抱えていることが多いわけですから、若干油分が多め、それでいてベタつかずに軽い使い心地のものが理想的でしょう。
油分の量と使い心地を優先
そのうえで保湿成分による保湿効果をチェックすることになります。
順番を間違えないように注意しましょう。
保湿成分に関してはセラミドが最優先です。
セラミドとは
油溶性の細胞間資質
→油分との相性がよいためクリームで補うと肌になじみやすく、本来の効果が発揮されやすい
浸透性を重視:ヒト型セラミド、
低刺激を重視:植物セラミド(とくにこんにゃく由来)のものが理想的
保湿重視:セラミド2、
バリア機能の改善も重視:セラミド1、3など種類
あとはヒアルロン酸やアミノ酸、コラーゲン、スクワランといった保湿成分も保湿クリームによく配合されているのでチェックしてみましょう。
いずれにしろ、まずクリーム本来の効果を発揮しつつ自分の肌に合ったものを選ぶ、そのうえでプラスアルファで保湿成分による保湿効果が得られるかどうかを比較検討していくのが原則です。
保湿クリームの選び方のまとめ
・自分の肌環境に合った油分が含まれているか
・保湿成分はセラミドを優先
→重視する効果によって、セラミドの種類にも注目
美白クリームの上手な選び方
美白クリームの上手な選び方のポイントはクリーム本来の効果と美白効果のバランスを意識することです。
美白効果にばかり目を向けてしまうとりクリーム本来の役割がないがしろにされてしまうことでスキンケア全体のバランスが乱れてしまう恐れが出てくるからです。
美白効果よりクリーム本来の役割を重視
クリームはよく知られているように肌にフタをして水分や美容成分の蒸発を防ぐのが本来の役割です。
ですから美白クリーム選びでもこの点をしっかりカバーしているものを選びましょう。
美白ケアを行うためにも蓋の役割を重視する理由
しっかりフタができていない
→美白美容液で美白成分を補っても、成分が十分に効果を発揮する前に蒸発して失われてしまう
美白どころかスキンケアそのものの効果が薄れてしまう恐れが出てくる
他のアイテムでも美白対策を行うかどうかは別としても、保湿対策やエイジングケア対策を行っている以上、
まず補った水分・有効成分を長く肌に留めて効果を持続させるためのクリームの役割を最優先しましょう。これが大前提です。
美白成分だけに頼らない美白ケアを
また美白クリームの場合、美白成分だけにこだわるのではなくより広い視点からの美白ケアを意識して選んでいくことが大事です。
そもそもシミやくすみができる原因
乾燥により肌のバリア機能が低下
→紫外線などのダメージを受けやすくなってしまう
肌を守るため、シミの原因・メラニン色素の生成が増える
クリームはフタをするだけでなく肌を保護する役割もありますし、保湿対策にも役立つアイテムも増えています。
ですから美白成分にプラスして保湿成分も配合されているかどうかもチェックしてみましょう。
クリームとの相性がよいといわれるセラミドはもっとも重要な成分のひとつです。
美白成分に関しては意見がわかれるところです。
美容液や化粧水とのバランスも考慮
油分で肌を保護しながら有効成分を浸透させていくのがクリームの特徴です。
その為、化粧水や美容液に比べて少々刺激が強めの美白成分が使いやすい面もあります。
かといって肌に負担になってしまう美白成分は避けたほうが無難です。
美容液や化粧水では低刺激を意識して、ビタミンC誘導体やプラセンタといった美白成分を使っている
→クリームではアルブチンやトラネキサム酸あたりを試してみるのもよいかもしれません。
ただ使ってみて違和感を感じるようだったらすぐに中止するなどの配慮も欠かせません。
こうしてみると油分でしっかり肌を保護できるか、美白成分が肌に合うかなど実際に使ってみないとわからない面が美白クリームの選び方の難しい部分です。
お試しセットなどもうまく活用しつつ自分の肌と悩みにピッタリなクリームを探していきましょう。
美白クリームの選び方のまとめ
・あくまでクリームとしての効果を重視
・化粧水や美容液より効果が強めの成分を試してみる
→トラブルや違和感を感じたら、すぐに使用中止
・化粧水や美容液に配合されている美白成分との相性やバランスを考慮
エイジングクリームの上手な選び方
エイジングクリームの選び方はエイジングケア効果とバリア機能の改善効果のバランスを踏まえておくことが大前提です。
油分で表皮にフタをして保護する役割を担っているクリームだからこそできるエイジングケアを意識しましょう。
老化の進行を予防できるケアが可能か
その上で配合されている美容成分をチェックしていく姿勢が求められます。
エイジングケアのポイントは2つ、
シミやトラブルといった老化の悩みの改善に役立つ美容成分を補っていくことと、
肌の老化をもたらすさまざまな要因をできるだけ防いでいくことです。
老化は避けられないものですが、それをいかに日々のケアで遅らせ、肌への影響を防ぐことができるか、これがエイジングケアにおける最大の鍵といえるでしょう。
この点クリームは肌を保護するという非常に重要な役割を担っています。
クリームとエイジングケアの関係
年齢を重ねると皮脂の分泌量が減少
→皮脂膜の形成が不十分になりバリア機能が低下
紫外線などのダメージを受けやすくなりさまざまなトラブルの原因を引き起こす
クリームは不足している皮脂を油分で補うことができる
→バリア機能の改善に非常に重要な役割を担う
エイジングケアクリーム選びのポイント
油分が多い製品ほどテクスチャが硬めで伸びがよくない面もあるので注意
ポイント | 効果・理由 |
適度な脂分を補えるか |
肌の内部のバリア機能だけでなく、 |
テクスチャ |
年齢肌は塗付する際の摩擦も刺激に |
エイジングケア成分 |
・セラミドを筆頭に保湿成分を第一にチェック |
肌の油分に応じたクリーム選びを
保湿成分が少なすぎると効果が得られませんし、
多すぎるとベタつきや毛穴の詰まりといった問題が出てしまうだけにほどよい量を補える製品が求められます。
これはどの程度肌に油分が不足しているのかでひとりひとり適量が違ってくるので難しいところ、あくまで自分の基準で選んでいくようにしましょう。
保湿効果プラス肌のハリを改善するのに役立つ美容成分が配合されている製品を選んでみましょう。